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インプラント治療の症例紹介

当院で行った症例を紹介させていただきます。【ねじ止め式補綴装置】正式にはスクリューリテインといいます。

インプラントには、スクリューリテイン(ねじ止め式)とセメントリテイン(セメント固定式)ありますが、それぞれどのようなメリットやデメリットがあるのですが当院では98%以上の症例でねじ止め式にて補綴装置の作成を行っております。
今回のコラムではなぜ
スクリューリテイン(ねじ止め式)がいいのかをご説明していきます。

なぜほぼすべての症例をスクリューリテイン(ねじ止め式)にするには理由があります。長年勤務していた東京医科歯科大学インプラント外来とスイスのベルン大学でもほぼすべての症例がスクリューリテイン(ねじ止め式)で装置していました。

メリット

スクリューリテイン(ねじ止め式)は、スクリューと呼ばれるネジで締めて人工歯をインプラント体に固定する様式を指します。メリットとして、

1.ネジで固定していることから、人工歯が外れることがありません。その為クリアランスの不足している部位では、外れるようなことが起きにくく、抜群の安定性を発揮します。

2.ネジが緩んでも簡単に締め直すことができます。更に、人工歯根から歯肉の立ち上がりの豊隆は、スクリューリテインにすることでより天然歯に近い歯を再現できます。

3.最大のメリットと仕上げられるのはメインテナンスのしやすさです。インプラント周囲の歯肉が汚れにより汚染されていた場合、一度外して徹底的に生理食塩水で洗浄します。それだけでインプラント周囲組織が健康な歯肉に改善していきます。メンテナンスがしやすいことは長期予後(残存率)にも大きく影響が出ます。

デメリット

1.患者さんのデメリットは特にありません。

2.スクリューリテインのデメリットとして、インプラントのポジションを厳密に設定しないと審美性に欠けてしまいます。

3.インプラント体と結合させるコネクションは精密機械とほぼ同じレベルの精度です。少しのずれがあると合わず入りません。その為適切なポジションにインプラント体を埋入できる精密な技術が必要になります。

インプラント症例紹介 1 下顎臼歯部(奥歯)

咬むことができない(咀嚼障害)・見た目が悪い(審美障害)で来院され、インプラントの治療を行いました

患者様の主訴 歯がなくなってしまって咬めない・見た目が悪い為、インプラント治療をしたい。
診断結果 前歯が欠損しており、欠損部に対してインプラント治療を計画いたしました。
治療内容 インプラント体埋入後3か月ほど治癒期間を待って補綴装置(チタンクラウン)作成を行いました。
治療後経過 術後6か月を過ぎますが、経過は良好です。
治療期間 8か月
治療費用 約656,000円 一歯あたり328,000円
リスク・副作用 インプラント周囲炎もしくはインプラント周囲粘膜炎もしくはインプラント体の脱落。

インプラント症例紹介 2 (上顎臼歯部 クレスタルアプローチ併用)

咬むことができない(咀嚼障害)為、インプラントの治療を行いました。補綴装置の材料はジルコニアスティニング・スクリューリテイン

患者様の主訴 歯がなくなってしまって咬めない・見た目が悪い為、インプラント治療をしたい。
診断結果 前歯が欠損しており、欠損部に対してインプラント治療を計画いたしました。ただ骨高径量が不足(骨の量か足らない為、、)クレスタルアプローチにて骨造成し、インプラント体を埋入しました。
治療内容 インプラント体埋入後4か月ほど治癒期間を待って補綴装置(フルジルコニアスクリューリテイン)作成を行いました。
治療後経過 術後1年を過ぎますが、経過は良好です。
治療期間 8か月
治療費用 約528,000円
リスク・副作用 インプラント周囲炎もしくはインプラント周囲粘膜炎もしくはインプラント体の脱落。

インプラント症例紹介 3 下顎臼歯部(奥歯)

咬むことができない(咀嚼障害)・見た目が悪い(審美障害)で来院され、インプラントの治療を行いました

患者様の主訴 歯がなくなってしまって咬めない・見た目が悪い為、インプラント治療をしたい。
診断結果 前歯が欠損しており、欠損部に対してインプラント治療を計画いたしました。
治療内容 インプラント体埋入後3か月ほど治癒期間を待って補綴装置(チタンクラウン)作成を行いました。
治療後経過 術後6か月を過ぎますが、経過は良好です。
治療期間 8か月
治療費用 約396,000円
リスク・副作用 インプラント周囲炎・インプラント周囲粘膜炎・インプラント体の脱落・補綴装置の動揺

インプラント症例紹介 4 上顎前歯部(前歯)

咬むことができない(咀嚼障害)・見た目が悪い(審美障害)で来院され、インプラントの治療を行いました。ブリッジからにおいが気になる、前に腫れたを主訴に来院されました

患者様の主訴 歯がなくなってしまって咬めない・見た目が悪い為、インプラント治療をしたい。
診断結果 前歯が欠損しており、欠損部に対してインプラント治療を計画いたしました。
治療内容 インプラント体埋入+骨造成をおこないました。術後4後か月ほど治癒期間を待って補綴装置(オールセラミックジルコニアブリッジ)作成を行いました。
治療後経過 術後6か月を過ぎますが、経過は良好です。
治療期間 8か月
治療費用 約1,650,000円
リスク・副作用 インプラント周囲炎・インプラント周囲粘膜炎・インプラント体の脱落・補綴装置の動揺

インプラント症例紹介 5 上顎前歯部(前歯)

咬むことができない(咀嚼障害)・見た目が悪い(審美障害)で来院され、インプラントの治療を行いました。ブリッジからにおいが気になる、前に腫れたを主訴に来院されました

患者様の主訴 歯がなくなってしまって咬めない・見た目が悪い為、インプラント治療をしたい。
診断結果 前歯が欠損しており、欠損部に対してインプラント治療を計画いたしました。
治療内容 インプラント体埋入+骨造成をおこないました。術後4後か月ほど治癒期間を待って補綴装置(オールセラミックジルコニアブリッジ)作成を行いました。
治療後経過 術後6か月を過ぎますが、経過は良好です。
治療期間 8か月
治療費用 約560,000円
リスク・副作用 インプラント周囲炎・インプラント周囲粘膜炎・インプラント体の脱落・補綴装置の動揺

まとめ

今回のコラムではそれぞれの部位の症例をメインテナンスの観点から、スクリューリテイン(ねじ止め式)の補綴装置を中心に紹介させていただきました。インプラント治療はセットしてからどれだけ長く持たせるかが、インプラント専門医としての腕の見せ所と思っております。埋入したインプラントが一生使えるよう、その為にすべきことを、スタッフ一同フォローさせて頂きたいと思います。
フィックスデンタルクリニック
秋野 徳雄(DDS PhD)