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インプラントを長く使い続けるために必要なMaintenance (メインテナンス)の重要性

メンテナンスもしくはメインテナンスという言葉をきいたことはございますか??

保守や管理を意味しています。当院がおこなっているインプラント治療が終了した患者様のメインテナンスをご紹介させてください。

  1. 1.補綴装置(白い歯・銀歯・金歯)などの動揺やチッピング(破損)がないかを確認します。口腔内写真を定期的に取ります。チェアサイドでは咬合状態を、確認します。
  2. 2.歯肉の状態(出血の有無・排膿の有無)に異常がないかを検査します。ポケット探針を用いて測定する場合もありますが、インプラントにおいてはあまり意味がないと私は考えています。それよりもインプラント周囲に汚れや排膿がないかをチェックする方がとても大切です。その為、スーパーフロスでインプラント周囲に汚れや出血がないかを確認します。
  3. 3.レントゲン撮影・CTを用いて、インプラント体周囲の骨吸収がないかを確認します。
  4. 4.インプラント専用の超音波チップやエアースケーラーブラシを用いて、インプラント周囲に付着した汚れを取っていきます。
  5. 5.出血や排膿が止まらない症例(インプラント周囲炎に羅漢している症例)もあります。その場合、補綴装置を外して、洗浄します。いわゆるオーバーホールです。(スクリューリテインタイプだと外しやすいです。)徹底的にインプラント体と周囲歯肉を洗浄します。本当に徹底的です。

これらの処置を定期的に受けていただくことで、大半の患者様がインプラント治療後、大きなトラブルなく安定して使用しております。(論文データでは20年の残存率は90%以上だそうです。)

それでも症状が改善しないは、手術時のインプラント体の埋入ポジション不良・インプラント体の選択ミス・無理な骨造成による感染が原因となるケースがほとんどです。(いわゆる術者側のミス)。

留学時代大変お世話になった、スイスのベルン大学口腔外科前教授 ダニエル・ブザー教授が提唱しております。そのような症例はインプラント体撤去を積極的におこなっております。

私がインプラント専門医として生きがいを感じる瞬間があります。インプラント治療が終了して長期的に安定した患者様がメインテナンスで受診していただいて際に、「先生のおかげでなんでも食べれるよ」と言っていただけると、1日のやる気がグーンと向上します(笑)

フィックスデンタルクリニック インプラント専門医 秋野 徳雄(DDS PhD)