粘液貯留嚢胞
mucous-cyst
粘液貯留嚢(のう)胞とは何か
痛くはないけど、唇や舌にぷっくりできものが出来た事はありませんか?
「唇がぷくっと腫れて、つぶれるけど何度もできる」
「口内炎とはちょっと違いそう、、」
もしかすると、それは粘液嚢(のう)胞かもしれません。
粘液貯留嚢(のう)胞の症状
お口の唾を作る器官を唾液腺といいます。
唾液腺は大唾液腺・小唾液腺に分類されます。
大唾液腺 | 耳下腺、顎下腺、舌下腺 |
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小唾液腺 | 口唇腺、舌腺、頬腺、口蓋腺など、口の中の粘膜全体に広がる小さな唾液腺 |
これら唾液腺の中で、「粘液貯留嚢(のう)胞」に関係するのは、小唾液腺です。何らかの原因で、唾液を出すためのパイプが詰まり、そこに唾液が溜まることで、プクっと腫れてしまうのです。
原因としては、外的な刺激でパイプに損傷が起きることが多いです。
例えば・・・
◉唇を咬んでしまった
◉物が当たってしまった
などです。
症状としては口内炎と異なり、痛み伴わないことがほとんどで、ぷくっと腫れています。好発部位は下口唇、舌の裏が多いです。
粘液貯留嚢(のう)胞の治療法について
経過観察
粘液貯留嚢(のう)胞は、自然と小さくなり治癒することがあるため、経過とともに消失するケースもあります。まずは経過を見ます。経過観察中の注意点は、刺激を加えない事です。
切除
粘液貯留嚢(のう)胞がなかなか小さくならない場合同じとことに何度もできる。上記の場合は、原因となっておりる小唾液腺も含めて、粘液のう胞を切除します。
粘液貯留嚢(のう)胞のよくある質問
A: お口の中には無数の小唾液腺、また唾液分泌のメインとなる大唾液腺が存在します。粘液貯留嚢(のう)胞の原因となっている所のみを切除しても、日常生活で必要な唾液は十分分泌する事ができますので、ご安心ください。