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歯の神経の治療、根管の治療のことを、専門的には根管治療と呼びます。根の先で炎症を起こしている歯の治療のことを言います。根の先で起きる炎症を「根尖性歯周炎」と呼びます。 根尖性歯周炎とは、一度神経を取った(抜髄した)歯の根の中で感染が起こり、根の先で炎症を起こしている状態です。歯根の先端部周囲の歯槽骨が溶けてしまい、膿の袋ができています。なかには、その膿の出口が歯茎に出てきて、ニキビのような瘻孔(ろうこう;サイナスクラストとも呼ぶ)をつくることもあります。具体的な治療として、可及的に無菌の状態で、根管の内部の汚染物を取り除き、消毒をし、防腐剤のようなもので根管を充填するまでを感染根管治療といわれております。

根管治療のメリット

感染根管治療は汚染された根管内部が清潔となり、歯根の先端部の炎症が軽減し、膿は消失します。

根管治療のデメリット

根管治療の成功率は高くて約70%程度といわれております。改善しない場合もあります。その場合歯根端切除術にて対応する場合があります。根が割れている(歯根破折・クラック)・穴が開いている(パーホレーション)場合、根管治療をしても改善しない場合があります。

  • ① 歯周ポケットの検査やレントゲン撮影などを行います。

    歯の根管は非常に複雑であり形態も様々ですので、症例によってはCTを撮影し、根管の見落としや3次元的な形態の把握が重要となります。

  • ② 現在入っている被せ物や詰め物を除去します。

  • ③ レジンという材料で隔壁という堤防を作ります。

    被せ物の下でむし歯になっていたり、残っている歯のが少ない場合、レジンという材料で隔壁という堤防を作ります。これによって、治療中の細菌感染や薬液の漏洩を防ぐと同時に、治療期間中の仮詰めが取れにくくなります。

  • ④ ラバーダムをおこないます。

    お口の中や唾液には細菌が多く存在するため、根管を無菌化することが目的の感染根管治療の際には、唾液などから隔離するためにラバーダムをおこないます。当院では原則ラバーダム防湿ができるすべての症例でラバーダムをおこなっています。

  • ⑤ NiTiロータリーファイルとトライオートを使用しております。

    根管を洗浄・拡大する際に、手指ファイルだけではなくNiTiロータリーファイルによる機械的な拡大を行っております。これらの機器を組み合わせることにより、根管治療の時間が短縮・曲がった歯根や臼歯部のアプローチの容易になりまいた。
    また規格化されたサイズで正確に根管拡大ができるため、治療の成功率も上がります。

  • ⑥ 根管内をきれいにした後は、緊密の根管を充填します。

    非常に密封性の高いセメントを用いて、根管充填を行なっています。根管充填を行った後は、確認のためのレントゲンを撮影します。

前歯:45000円
小臼歯:60000円
大臼歯:90000円